よみがえったバッグの話
ブランドレザーのクリーニングの話
補修すればまだまだ現役
はいたい!【べんりや しょうもんらいふく】 レザーリペア担当の こじ~
です。




はいたい!【べんりや しょうもんらいふく】 レザーリペア担当の こじ~

今回は笑門来福での”クリーニング”のお話です。
メンテナンス全体の流れは、汚れ落とし→補色やコバ直し→全体のお手入れ、と言った感じです。
”クリーニング”のサービス内容が”汚れ落とし”と”全体のお手入れ”がセットになっています。
バッグ・財布共にやはり角のスレや、気になる傷などがある場合が多く
”クリーニング”のみのメンテナンスということが少ないのです。
というわけで、補色を挟まないクリーニングサービスのみの資料がほとんどなかったんですよね。
写真を用意できるように気を付けます。
CASE1
こちらはチラシにも載せたハンドバッグの裏面です。
クローゼット保管でしたが、気づいたらカビが生えてしまっていたとのことです。
沖縄は割と湿気が多いので、気を付けていても革製品にカビがついたりしやすいんですよね。
内地から沖縄に引っ越してきた方ですと今までの感覚で換気していたりすると思ったより湿気ていることも多いです。
本当によくあるトラブルです。
こちらはシッカリとカビ取り除菌して経年劣化の上に汚れとりでさらに抜けてしまう水分を保湿する仕上げをしました。
こじ~は写真が下手なのでわかりづらいですがメンテナンス後ちゃんと光って反射してますね。
汚れとりだけだと革が更にカサついてしまうのですが仕上げのお手入れで艶もバッチリです。

CASE2
こちらもチラシ記載のものですが、ショルダーバッグのチェーン部分です。
シャネルのお品でよく見かけるタイプですね。こちらもクロゼット保管されていたものです。
湿気のせいか、カビと汚れがこびりついた状態になってしまっていました。
チェーン一つ一つ汚れを取り磨き、通っている革のストラップの隅々まで丁寧に汚れを取り、
除菌・保湿の仕上げをしました。
メッキ部分の変色も少し見られましたが持ち歩くのに気にならない美しさを取り戻すことができました。
ちなみに、ちょっとお値は張りますが正規メンテナンスでチェーンの交換メニューもありますね。

CASE3
こちらはおばあ様が使っていらっしゃったと思う・・というクローゼットで忘れられてしまっていたシャネルのバッグです。
ヴィンテージなお品ですが、カビと思われる白いツブツブした汚れが付着しています。もったいない!
通常は使用しているうちに革の表面が削れた部分から油分水分が抜けて革がスカスカになってしまうことが多いのですが、
これはあまりよろしくない環境に長く置かれていたので変なテカリ汚れはあるのに革の潤いはないという状態になっていました。
しっかり汚れ落とし!変なテカリもオフ!保湿保湿!といった作業でしっとりした革の良さをだいぶ取り戻すことができたと思います。

今回はクリーニング例のお話でした。
クローゼットに保管したまま痛んでしまい困ったお品はありませんか?
お手入れして使う・譲る・売る。ブランドレザーは物がいいのでそのままではもったいないです。
売ることに消極的な方もいらっしゃるんですが、ものが良いですし、中古のお品でも欲しい方はいらっしゃいます。
売るという方法でほしい方に譲るのもいいんじゃないかと思います。
あと、かなり痛んだ状態でも意外とお買取りにお値段がついたりしてビックリするのもブレンドレザーあるあるですね。
メンテナンスは私こじ~が、お買取りなどの査定に関しては代表ちわぷ~がご相談承ります!
気になったらお気軽にご相談くださいね
